旭化成
ASAHI KASEI CORPORATION
化学 / 素材・化学
1,612円
出典:東証株価・決算短信よりKabuGraph算出 / 最終更新: 2026/9/17
投資ポイント
強み・成長ドライバー
- 1
LIBセパレータ「ハイポア」の増産投資
リチウムイオン電池用湿式セパレータで民生用途を中心に高いシェアを持つ。2023年10月発表の約400億円の増産投資(塗工膜の生産能力を約2.4倍・年約12億m²へ)は米国・日向の塗工能力増強が2026年度上期完工予定で、販売はESS用途を軸に拡大中。ただしカナダ新工場は稼働を1.5〜2年延期し、世界市場では中国勢の台頭が進んでいる。
- 2
住宅・ヘルスケアの高収益ディフェンシブ事業
住宅事業(利益率9.3%)とヘルスケア事業(利益率12.6%)が全社利益の約7割を稼ぎ、化学市況の変動に対するバッファーとなっている。
- 3
2期連続の営業最高益から3期連続を目指す
2023/3期の913億円赤字からV字回復し、2025/3期・2026/3期と2年連続で営業最高益を更新。2027/3期は営業利益2,480億円と3期連続の最高益を見込み、第1四半期は813億円(前年同期比+51.5%)と進捗率約33%の好発進。
- 4
赤字時にも減配しない安定配当と400億円の自社株買い
2023/3期の大幅赤字時にも減配せず34円から36円へ増配。2027/3期は44円と3期連続の増配を予想し、2025年11月決議の400億円の自己株式取得を2026年8月に完了(消却予定)。
注意すべきリスク
- 1
汎用化学品の市況変動リスク
AN・スチレン等の汎用化学品は市況変動の影響を受けやすく、2023/3期には石化市況急落で大幅減益となった。MMA等4事業の撤退(2025年5月決定)や水島の石化事業縮小(2030年度めど)で構造転換を進めているが、2027/3期1Qの増益も石化市況上昇の在庫効果が主因で、市況次第で利益が振れる体質は残る。
- 2
国内新築住宅着工数の長期減少
住宅事業は利益の約4割を占めるが、日本の着工戸数は長期的に減少傾向。ストック収益(リフォーム等)への転換が追い付くかが課題。
- 3
大型海外M&Aののれん減損リスク
2023/3期に米Polypore(2015年買収)ののれん・無形固定資産で1,864億円の減損損失を計上した実績がある。2026年4月には独Aicurisを1,431億円で買収し、2027/3期はのれん償却・ライセンス導入費用が医薬事業の利益を圧迫する見込みで、海外M&A案件の投資回収リスクが残る。
事業概要
旭化成は、346社の関係会社を有する総合化学・建設企業。ヘルスケア領域(医薬品、ライフサイエンス、クリティカルケア)、住宅領域(戸建・集合住宅、建材)、マテリアル領域(化学品、繊維)で事業展開。医療従事者向け除細動器やAED等の心肺蘇生関連製品、建築請負、建材製造・販売が主力。
主要事業
ヘルスケア — 医療用医薬品、ウイルス除去フィルター、CRO・CDMO事業、心肺蘇生関連製品、睡眠時無呼吸症治療機器
住宅 — 建築請負(戸建・集合住宅)、建材、リフォーム、米国・豪州住宅事業
マテリアル — 化学品、繊維、フィルム、吸着材
株価推移
業績ハイライト2026/3(百万円)
売上高
3,074,505
+1.2% YoY
営業利益
231,200
+9.1% YoY
純利益
158,793
+17.6% YoY
営業利益率
7.5%
企業評価
総合スコア 3.8 / 5
成長性
4
収益性
3
安全性
4
規模
5
割安度
3
競合・類似銘柄
石油化学・基礎化学品の一貫生産を持ちながら、電子材料や機能性樹脂まで幅広く展開する大手化学メーカー。コンビナートを抱え、市況と機能材料の両方で業績が動く。
旭化成は、346社の関係会社を有する総合化学・建設企業。ヘルスケア領域(医薬品、ライフサイエンス、クリティカルケア)、住宅領域(戸建・集合住宅、建材)、マテリアル領域(化学品、繊維)で事業展開。医療従事者向け除細動器やAED等の心肺蘇生関連…
銘柄の分類・事業概要はKabuGraph調べ
セグメント別売上(2026年3期)
| セグメント | 売上(百万円) | 利益(百万円) | 構成比 |
|---|---|---|---|
| 住宅 | 1,229,802 | 0 | 40.0% |
| ヘルスケア | 1,014,587 | 0 | 33.0% |
| マテリアル | 830,116 | 0 | 27.0% |