Sansan
Sansan,Inc.
情報・通信業 / 情報通信・サービスその他
1,924円
出典:東証株価・決算短信よりKabuGraph算出 / 最終更新: 2026/10/14
投資ポイント
強み・成長ドライバー
- 1
マルチプロダクト戦略の実績
名刺管理から出発し、請求書のBill One、契約書のContract Oneへと隣接する業務に横展開してきました。2027年5月期 第1四半期もBill Oneは売上高+34.4%、Contract Oneは+93.4%と伸び、人・取引・契約のデータを束ねるビジネスインフラとしての地位を固めつつあります。
- 2
高いスイッチングコストとストック収益
名刺や請求書のデータは蓄積するほど他社へ移しにくくなり、Bill Oneの月次解約率は0.33%(直近12か月平均、2026年8月末)と低水準です。ストック型の課金のため、翌期の売上の大部分を期初時点で見通しやすい構造です。
- 3
利益率の急改善トレンド
営業利益率は2023年5月期の0.8%から2026年5月期には15.2%へ急改善し、2027年5月期 第1四半期の調整後営業利益率は16.8%(前年同期4.7%)でした。会社は2027年5月期の調整後営業利益率を20.0〜22.5%と見込み、通期予想を据え置いています。
注意すべきリスク
- 1
高いバリュエーション
急速な利益成長を背景に株価は上昇しており、成長プレミアムが大きく織り込まれた水準です。東証プライム市場の平均PERが約19〜21倍(2026年8月末、JPX規模別・業種別PER)であるのに対し、SansanのPERは30倍台後半(2026年9月時点)と高い水準にあります。業績の成長鈍化があれば、株価の調整リスクは大きくなります。
- 2
主力セグメント依存度の高まり
Sansan/Bill One事業が売上の87%を占めており、特にBill Oneの成長率(2026年5月期 +39.7%)が全社の成長をけん引しています。Bill Oneの成長が鈍化した場合、全社業績への影響は大きいです。インボイス制度の特需が一巡した後も、同様のペースで新規獲得を続けられるかが注目点です。
- 3
祖業「Sansan」の伸びの鈍化
「Sansan」の売上高成長率(四半期ごとの前年同期比)は+19.3%から4四半期続けて下がり、2027年5月期 第1四半期は+9.8%と通期見通しの下限(+10%)を下回りました。売上高の約56%を占める事業だけに、会社が見込む上位エディションの販売強化による新規受注が、売上の伸びに表れるかが焦点です。
- 4
競合環境の変化
請求書受領ではfreeeやマネーフォワードなど会計SaaS企業との競合が激しくなっています。名刺管理もスマートフォンのスキャン精度向上などで専用サービスの必要性が問われ得ますが、Sansanは企業のビジネスデータを横断して統合する点で単機能の競合と差別化しています。
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配当は始まったばかり
2026年5月期に1株あたり2.50円の配当を初めて実施しましたが、配当利回りは極めて低い水準です。2027年5月期は年間5.00円を予定していますが、配当・優待を重視するインカム投資家には向かない銘柄です。
事業概要
名刺・請求書・契約書などビジネス書類のデータ化とクラウド管理を軸としたSaaS企業。独自のデータ化技術(AI+人力オペレーション)で非定型のアナログ情報を高精度にデジタル化し、営業活動や経理業務の効率化を実現する。法人向け営業AXサービス「Sansan」と経理AXサービス「Bill One」が二本柱。
主要事業
「Sansan」 — 名刺・接点情報を企業データベース化し、330万件超の企業情報と組み合わせて営業戦略の立案・実行を支援する営業AXサービス
「Bill One」 — あらゆる形式の請求書をクラウド上で一元管理し、経費精算・債権管理を含む証憑業務を効率化する経理AXサービス
「Eight」 — 個人向け名刺アプリを基盤に、BtoCのキャリアサービスとBtoBの採用・マーケティングサービスを展開
株価推移
業績ハイライト2026/5(百万円)
売上高
53,761
+24.4% YoY
営業利益
8,185
+192.3% YoY
純利益
6,778
+1498.6% YoY
営業利益率
15.2%
企業評価
総合スコア 3.0 / 5
成長性
5
収益性
3
安全性
3
規模
3
割安度
1
競合・類似銘柄
名刺・通話履歴・問い合わせといった顧客接点の記録をデータ化し、営業活動に使えるようにするクラウドサービス。
名刺・請求書・契約書などビジネス書類のデータ化とクラウド管理を軸としたSaaS企業。独自のデータ化技術(AI+人力オペレーション)で非定型のアナログ情報を高精度にデジタル化し、営業活動や経理業務の効率化を実現する。法人向け営業AXサービス「…
銘柄の分類・事業概要はKabuGraph調べ
セグメント別売上推移
| セグメント | 2022年5期(百万円) | 2023年5期(百万円) | 2024年5期(百万円) | 2025年5期(百万円) | 2026年5期(百万円) |
|---|---|---|---|---|---|
| Sansan/Bill One事業 | 18,100(89.2%) | 22,500(88.7%) | 29,900(89.4%) | 37,800(88.2%) | 46,847(87.5%) |
| Eight事業 | 2,200(10.8%) | 2,860(11.3%) | 3,540(10.6%) | 5,040(11.8%) | 6,720(12.5%) |