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プライム3923

ラクス

RAKUS Co.,Ltd.

情報・通信業 / 情報通信・サービスその他

1,089

+28 (+2.64%)

出典:東証株価・決算短信よりKabuGraph算出 / 最終更新: 2026/9/17

投資ポイント

強み・成長ドライバー

  • 1

    楽楽精算起点のクロスセル戦略

    累計導入社数20,000社以上(2025年9月時点、会社公表)の楽楽精算は、ラクスにとって巨大な「見込み顧客リスト」です。楽楽精算で信頼関係を構築した企業に楽楽明細・楽楽勤怠・楽楽販売を提案するクロスセルモデルは、新規の顧客獲得コスト(CAC)をかけずにARPU(1社あたり月額単価)を引き上げられるため、極めて効率的な成長エンジンとなっています。

  • 2

    SaaS企業として異例の高収益体質

    営業利益率28.8%・ROE 51.1%(いずれも2026年3月期)は、国内上場SaaS企業のなかで群を抜く高水準です。多くの国内SaaS企業が赤字または一桁の営業利益率で推移するなか、ラクスは「成長と利益の両立」を実現し、譲渡後初の2027年3月期第1四半期も営業利益率33.5%へ上昇しています。

  • 3

    IT人材事業売却によるクラウドへの完全集中

    2026年4月のIT人材事業(ラクスパートナーズ)譲渡は、短期的には売上高ベースで約14%の剥落を意味しますが、営業利益ベースの影響は約8%(2026年3月期のセグメント利益13億円)にとどまります。低収益セグメントの切り離しにより連結の営業利益率は構造的に改善し、2027年3月期第1四半期の営業利益率は33.5%(前年同期26.0%)に上昇。開発・営業のリソースをすべてクラウド事業に振り向けられることで、プロダクト開発のスピードアップも期待されます。

  • 4

    生成AIによるプロダクト価値の向上

    ラクスは生成AIの活用を複数の方向で推進しています。開発効率化(AIによるコード生成・テスト自動化)に加え、楽楽精算のOCR(光学文字認識)精度向上や、楽楽自動応対でのAI返信文自動生成など、プロダクトへのAI実装が進んでおり、AIによる付加価値向上は将来的なARPU引き上げにも寄与する可能性があります。

注意すべきリスク

  • 1

    PBR 15.3倍(2026年8月時点)という高いバリュエーション

    PER 30.5倍(2026年8月時点)は高成長SaaS企業としては許容範囲内ですが、PBR 15.3倍(2026年8月時点)はROE 51.1%(2026年3月期)を反映した極めて高い水準です。仮にROEが低下する局面(利益率の伸びが鈍化した場合など)が訪れれば、PBRの切り下げを伴って株価が大きく調整するリスクがあります。なお2027年3月期の純利益・ROEはIT人材事業譲渡の特別利益約167億円で膨らむため、一過性要因を除いて評価する必要があります。

  • 2

    競合環境の激化

    経費精算領域ではコンカー(SAP傘下)、マネーフォワードクラウド経費、freee経費精算などの競合が存在します。帳票発行領域でもインフォマート(BtoBプラットフォーム)やマネーフォワードクラウド請求書との競争があります。特にfreeeやマネーフォワードは「統合型プラットフォーム」を志向しており、ラクスの「機能特化型」アプローチとは異なるアプローチで中小企業市場を攻めています。

  • 3

    中小企業市場の景気感応度

    ラクスの主要顧客層は従業員50〜1,000名の中小・中堅企業です。景気後退局面ではIT投資の抑制やコスト削減による新規導入の遅延・解約リスクがゼロではありません。ただし、経費精算や勤怠管理は業務に不可欠なインフラであるため、景気の波の影響は限定的という見方もあります。

  • 4

    IT人材事業譲渡後の見かけ上の成長率鈍化

    2027年3月期はIT人材事業分の売上(2026年3月期で約85億円)が連結から剥落するため、会社計画でも連結売上高は597億円(前期比−1.0%)と横ばいで、見かけ上の連結売上成長率は一時的にマイナスまたは低成長となります(第1四半期は+0.9%)。クラウド事業単体では+15.3%の成長計画であり、投資判断の際はクラウド事業の成長率で評価することが重要です。

事業概要

ラクスは、中小・中堅企業のバックオフィスDXを支援するSaaS企業です。経費精算クラウド「楽楽精算」は累計導入社数No.1を誇り、帳票発行「楽楽明細」、販売管理「楽楽販売」、勤怠管理「楽楽勤怠」、AI自動応対「楽楽自動応対」など「楽楽クラウド」ブランドで複数のSaaSプロダクトを展開しています。既存の会計システムを残したまま特定業務だけをクラウド化できる「機能特化型」のアプローチが特徴で、ITに不慣れなユーザーにも使いやすい設計で高い継続率を実現。2026年4月にIT人材事業(ラクスパートナーズ)を譲渡し、クラウドSaaS事業への完全集中体制に移行しました。

主要事業

  • 楽楽精算 — 経費精算クラウド。累計導入社数No.1、申請・承認・仕訳をAIで自動化

  • 楽楽明細 — 帳票発行のデジタル化。請求書・納品書・支払明細などを電子発行

  • 楽楽販売 — ノーコードで業務フローをデジタル化する販売管理クラウド

  • 楽楽勤怠 — 勤怠管理のクラウド化。打刻・集計・36協定チェックを自動化

  • 楽楽自動応対 — 問い合わせ業務のAI自動化。メール・チャットを横断対応

  • 楽楽メールマーケティング — メール配信・効果測定のクラウドサービス

株価推移

TradingView

業績ハイライト2026/3(百万円)

売上高

60,286

+23.3% YoY

営業利益

17,345

+70.2% YoY

純利益

13,293

+66.1% YoY

営業利益率

28.8%

企業評価

総合スコア 4.2 / 5

成長性

5

収益性

5

安全性

5

規模

4

割安度

2

競合・類似銘柄

クラウド会計・バックオフィスSaaS

会計・請求・経費精算などの管理部門業務をクラウドで提供する。有料課金社数とARRの伸びで評価される。

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ラクス

ラクスは、中小・中堅企業のバックオフィスDXを支援するSaaS企業です。経費精算クラウド「楽楽精算」は累計導入社数No.1を誇り、帳票発行「楽楽明細」、販売管理「楽楽販売」、勤怠管理「楽楽勤怠」、AI自動応対「楽楽自動応対」など「楽楽クラウ…

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セグメント別売上推移

セグメント2022年3期(百万円)2023年3期(百万円)2024年3期(百万円)2025年3期(百万円)2026年3期(百万円)
クラウド事業16,700(81.0%)22,300(81.3%)32,500(84.5%)41,862(85.6%)51,770(85.9%)
IT人材事業3,910(19.0%)5,120(18.7%)5,940(15.5%)7,041(14.4%)8,516(14.1%)