伊勢化学工業
ISE CHEMICALS CORPORATION
化学 / 素材・化学
3,915円
出典:東証株価・決算短信よりKabuGraph算出 / 最終更新: 2026/9/17
投資ポイント
強み・成長ドライバー
- 1
世界シェア1割強・国内首位のヨウ素メーカー
チリと日本しか大規模生産できない希少資源ヨウ素で世界シェア1割強(会社公表で「10%強」、約12%)。約100年(2027年に創立100周年)の操業実績と千葉・宮崎・米国の鉱区保有が強力な参入障壁です。
- 2
米国での増産とペロブスカイト太陽電池による中長期の需要拡大
米国Select社との契約(2026年6月)で2030年に年間約3,000トンの生産を目指し、グループ生産量を4,291トン(2025年)から約7,500トンへ拡大する構想。発電層にヨウ化鉛を使うペロブスカイト太陽電池が立ち上がれば、拡大した供給能力が需要増の受け皿となりえます。
- 3
自己資本比率78.5%の盤石な財務基盤
実質無借金経営で、ヨウ素市況が一時的に下落しても財務面の耐性は高い。ROE 17.2%と化学セクターの中でも高水準です。
注意すべきリスク
- 1
ヨウ素市況への依存度が極めて高い
売上の88%がヨウ素関連であり、国際市況の下落が業績に直結します。2026年12月期は一部顧客向けの販売数量減少と原燃材料価格・減価償却費・人件費の増加で減収減益見込みです(上期営業利益は前年同期比−14.4%)。
- 2
PER38倍は米国増産とペロブスカイト期待を大幅に織り込んだ水準
化学セクター平均PER(東証プライム20.8倍・スタンダード12.7倍、2026年8月末)を大きく上回り、米国プラントの立ち上がりやペロブスカイト太陽電池の量産化時期がずれれば株価調整のリスクがあります。
- 3
AGC連結子会社としてのTOBリスク
AGCが過半数の株式(52.83%)を保有し、最大の販売先(売上高の28%)でもあります。完全子会社化による上場廃止リスクがあり、TOB価格次第では既存株主に不利な場合もあります。
事業概要
ヨウ素および天然ガスを主力とする資源型化学メーカー。千葉県外房地区・宮崎県の自社鉱区で地下かん水からブローイングアウト法によりヨウ素を生産し、医薬品・X線造影剤・液晶偏光フィルム・殺菌剤など多彩な用途に供給する。日本はチリに次ぐ世界第2位のヨウ素生産国であり、同社は国内の主要生産者の一つ。ヨウ素化合物の加工品やニッケル・コバルト化合物も製造し、北米・欧州・アジアに輸出する。AGCグループに属する。
主要事業
ヨウ素・ヨウ素化合物事業 — 地下かん水からヨウ素を採取し、各種ヨウ素化合物に加工して国内外に販売
金属化合物事業 — ニッケル化合物・コバルト化合物等の製造・販売
天然ガス事業 — ヨウ素採取時に随伴する天然ガスの採取・販売
株価推移
業績ハイライト2025/12(百万円)
売上高
39,258
+17.9% YoY
営業利益
9,484
+23.8% YoY
純利益
6,498
+28.1% YoY
営業利益率
24.2%
企業評価
総合スコア 3.8 / 5
成長性
5
収益性
5
安全性
5
規模
3
割安度
1
競合・類似銘柄
酸化チタン・炭酸カルシウム・ジルコニウムなど無機化合物を鉱石から作り、顔料・触媒・電池材料・充填材として供給する企業。鉱石価格とエネルギーコストの影響を受けやすい。
ヨウ素および天然ガスを主力とする資源型化学メーカー。千葉県外房地区・宮崎県の自社鉱区で地下かん水からブローイングアウト法によりヨウ素を生産し、医薬品・X線造影剤・液晶偏光フィルム・殺菌剤など多彩な用途に供給する。日本はチリに次ぐ世界第2位の…
銘柄の分類・事業概要はKabuGraph調べ
セグメント別売上推移
| セグメント | 2024年12期(百万円) | 2025年12期(百万円) |
|---|---|---|
| ヨウ素及び天然ガス事業 | 28,080(84.3%) | 34,660(88.3%) |
| 金属化合物事業 | 5,210(15.7%) | 4,600(11.7%) |