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プライム2413

エムスリー

M3,Inc.

サービス業 / 情報通信・サービスその他

1,797.5

+46.5 (+2.66%)

出典:東証株価・決算短信よりKabuGraph算出 / 最終更新: 2026/9/17

投資ポイント

強み・成長ドライバー

  • 1

    医師9割が登録する圧倒的なプラットフォーム効果

    m3.comには日本の医師の約9割が登録しており、医療従事者へのリーチにおいて代替不可能な地位を築いています。この「医師のプラットフォーム」を基盤に、製薬マーケティング、人材紹介、治験支援などの複数事業が相互に連関する「エコシステム型」のビジネスモデルは、新規参入者が容易に模倣できない高い参入障壁で…

  • 2

    M&Aを通じた「複利的」な事業拡大

    エムスリーは積極的なM&A戦略で事業ポートフォリオを拡大してきました。買収した企業をm3.comの医師ネットワークと組み合わせることで、単独では実現できないシナジーを生み出しています。サイトソリューション(医療機関の経営支援・ホスピス等)やペイシェントソリューション(入院セット等の患者向け)など、「医師以外」への事業領域拡大が…

  • 3

    株主還元の充実

    2026年3月期は200億円の自社株買いを実施したうえで、2026年5月には配当147億円(1株22円)に加えて新たに上限200億円の自社株買い枠(2026年5月〜2027年4月)を設定。合計で上限347億円(純利益の70.7%)の積極的な株主還元を行っています。成長投資と株主還元のバランスが取れている点は安心材料です。

注意すべきリスク

  • 1

    営業利益率の構造的低下

    コロナ特需時の営業利益率46%(2022年3月期、中国子会社の上場関連利益を含む。除いても約31%)から、2026年3月期は21%に低下しています。第一にコロナ特需という利益率の極めて高い収益の剥落、第二にM&Aで取得した利益率の低い事業(ペイシェントソリューション等)の構成比拡大が要因で、2027年3月期第1四半期も増収減益でした。

  • 2

    1,241億円ののれんリスク

    M&A戦略の副産物として、のれん残高は1,241億円(総資産の約19%)に達しています。2026年3月期にも海外・国内合わせて67億円の減損損失を計上しました(出典: エムスリー 2026年3月期決算短信)。今後さらに減損が発生すれば、純利益を大きく押し下げるリスクがあります。

  • 3

    上場来高値からの大幅な下落

    株価は2021年1月の上場来高値10,675円から、2026年8月時点で1,708円と約84%下落した水準にあります。コロナバブル時の過大評価が修正された結果ですが、PER 23.5倍は東証プライムの平均(約19〜21倍、実績ベース・2026年8月末・JPX集計)を上回っており、成長期待がある程度織り込まれた水準です。2026年5月にはAI脅威論…

  • 4

    製薬業界への依存

    メディカルPFの主要顧客は製薬企業であり、製薬企業のマーケティング予算の動向に業績が左右される構造です。大型新薬の特許切れ(パテントクリフ)や薬価改定の影響を受ける可能性があります。

事業概要

エムスリーは、日本の医師約34万人のうち約9割が登録する医療従事者専用プラットフォーム「m3.com」を基盤に、医療業界向けの多角的なサービスを展開するヘルスケアテック企業です。ソニーグループが約33%を出資する筆頭株主であり、2000年の設立以来「テクノロジーを創造的に活用し、健康で楽しく長生きできる人を1人でも増やす」をミッションに成長を続けています。

主要事業セグメント

  • メディカルプラットフォーム(売上構成比30.7%): 主力の「MR君」をはじめとする製薬企業向けオンラインマーケティング。m3.comの医師ネットワークを活用し、医薬品の情報伝達をデジタル化。利益率33%と最も収益性が高い事業

  • 海外事業(24.7%): 米国・欧州・中国・韓国・インドなど世界各地で医療プラットフォームを運営。グローバルで医師650万人以上にリーチ

  • ペイシェントソリューション(16.2%): 2025年3月期に新設された成長セグメント。患者向け健康管理サービスやダイレクトマーケティングを展開。前期比+159.5%の急成長

  • サイトソリューション(15.5%): 病院・クリニック向けのDX支援。電子カルテ、予約システム、オンライン診療プラットフォームなどを提供

  • エビデンスソリューション(7.0%): 治験(臨床試験)プロセスの効率化。m3.comの医師ネットワークで治験参加医師のリクルーティングやリアルワールドデータ活用を支援

  • キャリアソリューション(6.5%): 医師・薬剤師向けの転職支援。m3.comの35万人超の医師登録者を候補者プールとして活用。「薬キャリ」も展開

AIインパクトはすでに営業利益の約15%(約100億円)を創出しており、事業の99%がAIポジティブと位置づけられています。中期目標として5年後に売上8,000億円規模を掲げ、積極的なM&A戦略と株主還元(総還元性向70.7%)を並行して推進しています。

株価推移

TradingView

業績ハイライト2026/3(百万円)

売上高

351,363

+23.3% YoY

営業利益

73,547

+16.8% YoY

純利益

49,100

+21.3% YoY

営業利益率

20.9%

企業評価

総合スコア 4.4 / 5

成長性

5

収益性

5

安全性

5

規模

5

割安度

2

競合・類似銘柄

医療・介護のプラットフォーム

医師・介護事業者・患者をつなぐ会員基盤やポータルを運営し、製薬会社や医療機関からの送客・広告・経営支援で稼ぐ。

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エムスリー

エムスリーは、日本の医師約34万人のうち約9割が登録する医療従事者専用プラットフォーム「m3.com」を基盤に、医療業界向けの多角的なサービスを展開するヘルスケアテック企業です。ソニーグループが約33%を出資する筆頭株主であり、2000年の…

銘柄の分類・事業概要はKabuGraph調べ

セグメント別売上推移

セグメント2022年3期(百万円)2023年3期(百万円)2024年3期(百万円)2025年3期(百万円)2026年3期(百万円)
メディカルPF83,200(40.6%)90,200(39.6%)90,500(38.3%)88,200(31.2%)107,800(30.5%)
エビデンス21,900(10.7%)26,500(11.6%)26,400(11.2%)24,000(8.5%)24,500(6.9%)
キャリア13,400(6.5%)13,900(6.1%)16,600(7.0%)20,900(7.4%)22,800(6.5%)
サイト34,700(16.9%)35,000(15.4%)33,000(14.0%)47,000(16.6%)54,400(15.4%)
海外51,800(25.3%)62,100(27.3%)69,900(29.6%)80,500(28.5%)86,900(24.6%)
ペイシェント21,900(7.8%)56,900(16.1%)